子供の発達障害について
近年、子供たちの心理、精神面でのさまざまな問題の増加が増えています。
人とのコミュニケーションが下手だったり、落ち着きがなかったり・・・それがトラブルにつながる場合もあります。
そうした子供はもしかしたら発達障害かもしれません。
発達障害とは、様々な先天的要因によっておこる発達遅延のことです。主に乳児期から幼児期にかけて症状が表れ、精神面や知能的な障害や身体的な障害を伴う場合があります。
運動面での障害もありますが、発達障害という場合、主に精神面の遅れをさします。
発達障害は、大きく分けて「広汎性発達障害(PDD) 」「精神遅滞(MR) 」「学習障害(LD) 」「注意欠陥/多動性障害(AD/HD)」という分類がなされています。いくつかの症状が重なっている場合もあります。
これらのうち、精神遅滞(MR=知的障害)を伴わないもの(概ねIQ70以上)を、「軽度発達障害」と呼ぶ場合もあります。
日本では人権問題もあって「軽度発達障害」の人口は明確には把握できませんが、海外での数字を参考にして「軽度発達障害」と診断される子供達は、10~12%位と想定されており、決して少ない数字ではありません。
これらの障害を持つ子供達は、一般の子供達との区別が付きにくく、障害として認められにくいという問題があります。親も周囲も「ちょっと変だな」と思いながら、障害という認識がないために、正しく対応ができず、子供を不安定なまま放置してしまいがちです。また親も叱ることが増えていき、疲弊しがちです。
周囲も含めて、大人たちが発達障害について理解しておくことが大切なのです。