ADHDの症状に見られる随伴症状
ADHDには、基本となる症状がありますが、それに伴って発生する随伴症状と呼ばれるものもあるのです。すなわち、ADHDの二次症状と言うことができ、治療を進めて行く上で重要なキーポイントになると言われています。
まず、随伴症状のひとつである学習障害ですが、ADHDを抱えている子に多く発生するものです。これは、3分の1前後の割合でADHDの子に起こっていると言われており、集中力の散漫によって引き起こされます。
ADHDが脳の障害であっても、学習能力自体に障害があるものではありません。ADHDの学習障害は、集中力の散漫になってしまうことで、授業に集中できなくなり、勉強が遅れてしまうのです。
ADHDの子供は、様々な症状によって、親や学校の先生に注意されることが多くなります。注意されることが多くなってしまうと、子供が劣等感を持ってしまうと同時に自尊心も失いがちです。なかなか友達ができず、学校に通うこともままならない状況に陥ることも多く、結果的に情緒不安定な子供になることもあります。
そして、衝動的な行動も多くなり、暴力を振るってしまう子供もいるようです。ADHDの場合、自制することが難しいため、自分の思うがままに突発的な行動に走ることもあります。これが、暴力に繋がることになり、多くのことに反発するようにもなってしまうのです。
子供がADHDを抱えていることが分かったら、すぐに専門医に相談することが重要になります。