シリコン塗料は本当にコスパ最強?|外壁塗装で後悔しないための基礎知識と選び方
- シリコン塗料とは?外壁塗装で選ばれ続ける理由
- シリコン塗料のメリット|なぜ「コスパがいい」と言われるのか?
- シリコン塗料のデメリットと注意点
- 「シリコン」と一口に言っても種類がある|溶剤型と水性の違い
- 実際に選ばれているシリコン塗料製品の特徴
- ウレタン・フッ素・無機との比較|シリコンは中庸な選択?
- シリコン塗料が向いている住宅・外壁の特徴
- 後悔しないために|シリコン塗料を選ぶときのチェックポイント
- 価格の目安とコストパフォーマンスの考え方
- シリコン塗料は「バランス重視派」に最適な外壁塗料
- よくある質問(FAQ)
シリコン塗料とは?外壁塗装で選ばれ続ける理由
外壁塗装において、どの塗料を選ぶかは「見た目」や「価格」だけでなく、長期的な満足度やメンテナンスコストに直結する重要な判断となります。
そのなかでも、とりわけ多くの方に選ばれているのが「シリコン塗料」です。
見積書に並ぶ塗料の種類の中でも、「標準仕様」として扱われることが多く、「コストパフォーマンスが高い」「ちょうどよいグレード」などと紹介されるケースがよく見られます。
とはいえ、実際に外壁塗装を検討しはじめた方にとっては、「シリコン塗料って何がいいの?」「本当にお得なの?」といった疑問があるかもしれません。
そもそもシリコンとはどんな樹脂なのか、他の塗料とどう違うのかを知っておかなければ、納得のいく選択はできません。
シリコン塗料とはどんなものか?
シリコン塗料とは、合成樹脂の中でも「シロキサン結合(-Si-O-Si-)」という安定した化学構造を持つシリコン樹脂を主成分とした塗料のことを指します。
紫外線や雨、風、排気ガスといった外部環境への耐性に優れており、住宅の外壁のような過酷な環境でも長持ちしやすいのが特徴です。
塗料にはアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機など複数のグレードがありますが、シリコン塗料は「中位グレード」として位置づけられており、価格と性能のバランスが優れているため、現在の日本の住宅塗装市場では圧倒的なシェアを誇ります。
なぜシリコン塗料は一般的になったのか?
かつては外壁塗装といえばアクリルやウレタン塗料が主流でしたが、これらはおおよそ5〜8年程度で再塗装が必要となるため、頻繁なメンテナンスが求められていました。
対してシリコン塗料は、商品や施工状況にもよりますが、10年から12年程度の耐久性を持つことが多く、塗り替えの頻度を抑えることができます。
さらに、フッ素塗料や無機塗料といった「高耐久」を売りにした塗料に比べると、シリコン塗料は価格も抑えめで、コストパフォーマンスに優れる点も高評価の理由です。
「それなりの耐久性を確保しつつ、価格も現実的」という点が、多くの家庭に選ばれている最大の要因です。
施工業者側にとっても取り扱いがしやすく、メーカーごとの製品数も豊富なため、標準プランとして提案しやすいメリットがあります。
こうした背景もあって、シリコン塗料は「迷ったらコレ」と言われる定番の存在となっています。
シリコン塗料のメリット|なぜ「コスパがいい」と言われるのか?
シリコン塗料の魅力は、ただ単に「価格が安い」ということではありません。
適度な価格でありながら、高い耐久性と機能性を兼ね備えているという点が評価されています。
ここでは、具体的なメリットについて掘り下げていきましょう。
10年以上の耐用年数と価格のバランス
一般的なシリコン塗料の耐用年数は、メーカーの仕様や施工条件によって差がありますが、概ね10〜12年程度とされています。
この数字は、アクリルやウレタン塗料に比べて約2〜4年ほど長持ちする計算になり、1回あたりの施工費用はやや高くなっても、トータルのメンテナンスコストではむしろ割安になります。
たとえば、ウレタン塗料を10年に2回塗り直す場合と、シリコン塗料で1回済ませる場合を比べると、足場代・人件費などの諸経費が抑えられるぶん、シリコン塗料のほうが最終的にコストパフォーマンスがよくなる可能性が高いです。
汚れにくく、美観を長く保ちやすい
外壁塗装で意外と見落とされがちなのが、「塗膜の表面に汚れが付きやすいかどうか」という点です。
シリコン塗料は撥水性が高く、親水性のバランスにも優れているため、雨によって表面の汚れが自然に洗い流されるという「セルフクリーニング効果」が期待できます。
そのため、見た目が劣化しにくく、塗り替えのたびに「汚れやすくて困る」と感じていた方にも好評です。
防カビ・防藻性能を備えている製品も多く、湿度の高い地域や北側の壁面にも安心して使える点もメリットと言えるでしょう。
製品ラインナップが豊富で、選択肢が多い
現在では、大手塗料メーカーをはじめとして、さまざまなシリコン塗料が開発・販売されています。
グレード別、用途別、仕上がり感別(ツヤあり・ツヤなしなど)の選択肢が非常に多く、自分の住まいの条件に合った塗料を選びやすいというのも大きな魅力です。
また、同じ「シリコン樹脂」を使っていても、配合のバランスや添加剤の違いによって、耐用年数や施工性、見た目の美しさに差が出ます。
つまり、「シリコンだから全部同じ」というわけではなく、製品の選び方によって結果が大きく変わるということです。
シリコン塗料のデメリットと注意点
シリコン塗料は多くの住宅で採用されている定番の塗料ですが、メリットだけでなく、注意すべき点も存在します。
価格と性能のバランスが取れているからこそ「中途半端」な選択にもなりかねないという点を踏まえ、自分の住宅に合うかどうか慎重に見極めることが大切です。
高級塗料と比べると耐久性に限界がある
シリコン塗料は「10年持つ」と言われることが多いものの、これはあくまで標準的な条件下での目安です。
フッ素塗料や無機塗料は15〜20年の耐久性を持つ製品もあるため、長期的に見ればシリコン塗料では塗り替えの回数が増える可能性もあります。
また、沿岸地域や直射日光が強い地域などでは、劣化スピードが早まりやすく、シリコンでも10年持たないケースもあるため、環境に応じた選定が重要です。
製品によって性能差が大きく「当たり外れ」がある
「シリコン塗料」というカテゴリの中でも、メーカーごとの処方や品質管理の差によって、実際の性能はまちまちです。
たとえば、安価なシリコン塗料の中には、樹脂の含有量が少なく、実質的にウレタン塗料に近い性能しか出ない製品もあります。
また、「シリコン配合」と書かれていても、その含有量はごくわずかという場合もあり、名前だけで本格的な耐久性を期待すると、かえって寿命が短くなるリスクもあります。
施工不良によるトラブルも起こり得る
シリコン塗料は扱いやすい部類ではありますが、それでも適切な下地処理や塗布条件が守られていなければ、膨れ・剥がれといった施工不良のリスクは避けられません。
特に外壁材との相性が悪い場合や、既存の旧塗膜との密着性が不十分な場合は注意が必要です。
また、業者によっては「本来3回塗りのところを2回で済ませる」といった手抜き工事をする例もあるため、見積書の内容や施工体制をよく確認することが欠かせません。
「シリコン」と一口に言っても種類がある|溶剤型と水性の違い
ひとくちに「シリコン塗料」と言っても、実は種類がいくつかに分かれています。
水性か溶剤か、1液型か2液型か、といった分類によって、性能や使い方が大きく異なるため、ここで整理しておきましょう。
水性シリコン塗料:環境にやさしく、においが少ない
水性シリコン塗料は、水を希釈材として使うタイプで、環境負荷が低く、施工時のにおいも少ないのが特徴です。
住宅地や学校、病院の近くなど、周囲への影響を配慮したい現場に適しています。
また、取り扱いも比較的安全であるため、DIY用としても人気があります。
ただし、気温や湿度の影響を受けやすく、乾燥に時間がかかるなどの弱点もあり、施工には十分な気候条件が必要です。
溶剤シリコン塗料:耐久性重視で密着性に優れる
一方、溶剤シリコン塗料は、シンナーなどの有機溶剤を使って希釈するタイプで、密着性や耐久性が高く、厳しい環境下でも性能を発揮します。
プロの塗装業者が採用することが多く、外壁が金属系や旧塗膜の影響を受けやすい場合などに特に有効です。
ただし、においが強く、揮発性有機化合物(VOC)による健康・環境リスクもあるため、屋外向けであることが前提です。
環境基準の厳しいエリアでは使用に制限がある場合もあります。
1液型と2液型の違いとは?
1液型は開封してすぐに使える塗料で、扱いやすく、余った塗料の保管も比較的容易です。
対して2液型は、主剤と硬化剤を使用直前に混ぜて使うタイプで、密着性や耐候性に優れる反面、調合の手間や塗装後の余剰塗料の処理がやや面倒になります。
耐久性重視であれば2液型が望ましいですが、施工業者の熟練度も問われるため、「誰が施工するか」によって、1液型と2液型の選択も変わるということを理解しておくべきです。
実際に選ばれているシリコン塗料製品の特徴
現在、市場には数多くのシリコン塗料が出回っており、それぞれに特徴があります。
塗装を検討する際は、外壁の素材や住環境、目的に応じた塗料選びが大切です。
ここでは、製品名には触れず、各タイプの代表的な特性を紹介します。
親水性コーティング型|汚れを雨で流す自己洗浄性能
親水性のあるシリコン塗料は、表面に付着した汚れが雨とともに流れ落ちやすくなる構造になっており、美観を保ちたい人におすすめです。
とくに幹線道路沿いや粉塵の多い環境では、排ガス・黄砂・花粉などが外壁に付着しやすいため、こうした機能があるかどうかで外観維持のしやすさが大きく変わってきます。
また、セルフクリーニング効果は、見た目の問題だけでなく、劣化の原因となるカビや藻の付着防止にも一役買うため、機能性重視の方には有利な要素です。
防カビ・防藻性に優れた塗料|湿気対策にも効果的
北面や日陰など、湿度が高く風通しの悪い場所では、カビや藻が繁殖しやすく、塗膜の劣化も早まります。
そうした環境に適しているのが、防カビ・防藻成分を含むシリコン塗料です。
あらかじめ抗菌剤などが配合されており、外壁表面の汚染リスクを抑えることができます。
塗料のパンフレットや仕様書に「JIS規格準拠」や「防カビ試験実施済み」といった記載があるかどうかも、判断材料として役立ちます。
弾性をもたせたタイプ|ヘアクラックに追従しやすい
モルタル壁など、経年によって細かなヒビ割れ(ヘアクラック)が発生しやすい外壁では、弾性(伸縮性)のある塗膜が有効です。
シリコン塗料にも柔軟性を持たせた製品があり、軽微な動きに追従してヒビを目立たなくする効果が期待できます。
ただし、弾性が高い塗膜は通気性が低下する場合もあるため、通気構造を考慮した施工(通気層の確保など)が必要です。
住宅の構造との相性も含めて検討するとよいでしょう。
ツヤあり・ツヤなしのバリエーションが豊富
シリコン塗料には、光沢感の強い「ツヤあり」から、落ち着いた仕上がりの「ツヤなし(3分ツヤ・5分ツヤ)」までさまざまな選択肢があります。
仕上がりの印象を重視したい場合は、ツヤの度合いも比較検討ポイントになります。
一般的にはツヤありのほうが耐候性が高いとされていますが、外観のデザイン性や近隣との調和を重視するなら、ツヤを抑えたマットな仕上がりを選ぶことでより自然な外観が得られます。
ウレタン・フッ素・無機との比較|シリコンは中庸な選択?
外壁塗装において、選べる塗料はシリコンだけではありません。
下位グレードのウレタン、上位のフッ素・無機塗料など、それぞれに特性があり、価格・耐久性・メンテナンス頻度を比較したうえで、どれが自宅にとってベストかを考える必要があります。
ウレタンとの比較|やや割高でも耐久性は明確に上
ウレタン塗料は一昔前までは主流でしたが、現在ではややグレードの低い選択とされています。
耐用年数は5〜8年程度で、塗り替え頻度が多くなりがちです。
一方のシリコン塗料は10年以上持つため、長期的に見ればコストの差は十分に埋まるといえます。
また、ウレタンはツヤが長持ちしにくい点もあり、見た目の劣化が早く気になりやすいのが難点です。
よほどの予算制限がない限り、現在ではシリコン塗料が推奨されるケースが多くなっています。
フッ素塗料との比較|耐久性を求めるなら候補に
フッ素塗料は非常に高い耐候性を誇り、15〜20年の耐用年数をうたう製品もあります。
雨や紫外線に対する耐性が強く、塗り替えの頻度を減らしたい方には有力な選択肢です。
ただし、施工費用が高額になりやすいため、メンテナンス予算に余裕がある方向けです。
また、外壁の劣化具合によってはフッ素を使っても十分な効果が得られないこともあり、「性能を活かせるかどうか」は下地や施工の条件にも左右されるという点に注意が必要です。
無機塗料との比較|高耐久だが費用はさらに上
無機塗料は、ガラスや鉱石由来の無機成分を多く含んでおり、圧倒的な耐候性と汚れにくさを特徴としています。
20年超の耐用年数をうたうものもありますが、そのぶん施工費用は非常に高額です。
また、硬すぎる塗膜はクラックに弱く、柔軟性が必要な外壁には適さないこともあるため、外壁の材質や立地によって向き不向きがあります。
「費用をかけてでも長期で安心したい」という方には向いていますが、誰にでもベストとは限りません。
シリコンは“ちょうどいい”選択肢
こうした比較をふまえると、シリコン塗料は「高すぎず、安すぎず」「機能性も標準以上」という、いわば“無難な正解”と言えます。
過剰な高性能を求めるわけでもなく、かといって最低限の塗装では物足りない。
そんな方にとって、最もバランスの取れた塗料としての立ち位置を確立しているのが、シリコン塗料です。
シリコン塗料が向いている住宅・外壁の特徴
すべての住宅にとってシリコン塗料がベストな選択とは限りませんが、環境や条件によっては非常に相性がよく、長期的に見ても満足度の高い外壁塗装になる可能性が高いです。
ここでは、どのような住宅・外壁にシリコン塗料が向いているかを整理しておきましょう。
戸建て住宅に最適な“ちょうどよさ”
一般的な戸建て住宅では、過度に高価な塗料を使うよりも、適度な性能と予算感のバランスを取ることが求められます。
その点、シリコン塗料は非常にバランスのとれた塗料であり、耐用年数10年以上、コストも中程度と、戸建てにとって使いやすい仕様となっています。
特に、新築から10〜15年ほど経過し、初めて外壁の塗り替えを検討するタイミングでは、「価格は抑えたいが、安かろう悪かろうは避けたい」という意識が働きやすく、そのニーズにちょうどフィットするのがシリコン塗料と言えるでしょう。
築年数10年超・軽度な劣化におすすめ
築10年を超えた住宅では、チョーキング(粉状化)や色あせなどの軽度の劣化が見られるケースが多くなります。
このような状態での塗り替えには、そこそこの耐久性と密着性を兼ね備えた塗料が求められます。
シリコン塗料はその条件を満たすうえに、耐候性・防汚性にも優れているため、美観の回復にも役立ちます。
また、モルタル・サイディングなど、一般的な外壁材とも相性が良く、素材を問わず広く対応できる点でも使い勝手の良い塗料です。
メンテナンスコストを抑えたい人にも最適
住宅の維持費を抑えたいと考えている人にとって、10年程度のサイクルで塗り替えできるコスト感は魅力です。
シリコン塗料は、フッ素や無機に比べて施工費が安く、短期的な支出を減らしたい家庭には現実的な選択肢となります。
さらに、メーカー保証や施工店のアフターサービスが付帯しているケースも多く、長期的な安心感を得られる素材としても評価されています。
後悔しないために|シリコン塗料を選ぶときのチェックポイント
シリコン塗料を使った塗装工事を成功させるためには、塗料の種類そのものだけでなく、施工品質や見積内容をよく確認することが重要です。
ここでは、塗装前に確認しておくべき具体的なチェックポイントをご紹介します。
見積書に書かれている塗料名を確認する
「シリコン塗料」と書かれていても、実際にどのメーカーの、どのグレードの製品なのかは、見積書に記載されていなければわかりません。
見積書には「シリコン塗料使用」とだけ書いてあるケースも多く、これだけでは品質を判断するのは難しいのが現実です。
できれば、製品名(例:○○シリコンEX)まで明記してもらうことが理想です。
そうすれば、その製品の耐久性や実績、メーカー保証の内容まで確認することができます。
下塗り材の種類にも注意
塗装工事においては、上塗り材(シリコン塗料)だけでなく、下塗り材(プライマーやシーラー)との相性が極めて重要です。
下塗りが不適切だと、せっかくのシリコン塗料も本来の性能を発揮できず、剥がれや浮きの原因になりかねません。
そのため、下塗り材についても「何を使うのか」「密着性があるものか」などを確認し、適正な施工仕様書に基づいているかを見極めることが大切です。
保証書・施工写真を提出してもらえるか
信頼できる塗装業者であれば、工事完了後に保証書を発行し、施工中の写真(下塗り・中塗り・上塗りの各工程)を記録として提出してくれることが一般的です。
これにより、手抜き工事や不適切な材料使用のリスクを減らせます。
特に、「3回塗り」の工程がきちんと守られているかは、仕上がりに直結する重要なポイントなので、写真付きで確認できると安心です。
「あまりに安い」見積もりには注意
他社と比べて極端に安い見積もりには、必ずと言っていいほど裏があります。
たとえば、塗料のグレードを実際より下げていたり、塗布量を少なくしたりすることでコストを削っていることもあります。
また、シリコン風の塗料(シリコン配合と称する低品質な製品)を使っていたり、メーカーが推奨しない工法を用いていることもあるため、相場より安すぎる場合は疑ってかかるべきです。
価格の目安とコストパフォーマンスの考え方
外壁塗装の見積もりにおいて、「シリコン塗料」という項目を見ると、つい材料の価格ばかりに目がいってしまうかもしれません。
しかし、実際には塗料費用だけでなく、足場設置・高圧洗浄・下地補修・養生・施工人件費など、さまざまな費用が含まれるため、総合的な視点が重要です。
シリコン塗料の平米単価の相場とは?
シリコン塗料の単価は、一般的に「1?あたり1,800円〜2,800円前後」が目安とされています。
ただしこれはあくまで材料代と施工費を含んだおおよその金額であり、塗る面積や使用する製品グレード、下地の状態によって変動します。
仮に、延べ床30坪(外壁面積約120?)の住宅でシリコン塗料を使用した場合、塗料部分の費用だけで20〜30万円程度が見込まれ、これに施工費やその他の付帯作業費を加えたトータルでは、おおよそ80〜120万円前後となることが一般的です。
他塗料と比較したときの費用対効果
たとえば、ウレタン塗料であればトータル費用は70〜90万円程度、フッ素塗料であれば100〜150万円、無機塗料では120万円を超えることもあります。
これらと比較すると、シリコン塗料はちょうど中間の価格帯に位置し、なおかつ耐用年数や機能性も妥協のないレベルにあるため、費用対効果は非常に高いといえるでしょう。
メンテナンスサイクルを考慮した際にも、10年ごとの塗り替えで済むことは、長期的な家計設計において大きな安心材料になります。
まとめ|シリコン塗料は「バランス重視派」に最適な外壁塗料
ここまで、シリコン塗料の基本的な性能、メリット・デメリット、他塗料との違い、価格や選び方のポイントなどを詳しく見てきました。
結論として、シリコン塗料は「極端なこだわりはないが、安心して長く使いたい」方にとって非常に適した選択肢です。
高すぎず安すぎず、機能性も十分で、幅広い住宅に対応できる柔軟さがあります。
もちろん、住まいの条件や将来のライフプランによっては、より高耐久な塗料(フッ素や無機)が適しているケースもあるでしょう。
しかし、初めての塗り替えや、コストと品質を両立させたい方にとって、シリコン塗料は“最も失敗しにくい選択肢”の一つです。
大切なのは、塗料の性能だけでなく、業者の施工品質・適切な見積もり・相性の良い下地処理を含めた総合的な判断です。
納得のいく外壁塗装を行うためにも、しっかり情報収集を行い、信頼できる業者とともに、住まいを守る第一歩を踏み出しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. シリコン塗料の耐用年数はどのくらいですか?
A. 製品や施工環境によって異なりますが、おおよそ10〜12年程度が一般的な耐用年数とされています。
紫外線や雨風の影響が強い地域では、やや短くなることもあります。
Q. 安いシリコン塗料を選んでも大丈夫ですか?
A. 「安い=悪い」とは限りませんが、あまりに安価な製品はシリコン樹脂の含有量が少なく、期待される性能を発揮しない場合があります。
製品名とスペックを確認しましょう。
Q. シリコン塗料には遮熱効果はありますか?
A. 一部のシリコン塗料には、遮熱性能を持たせた製品(遮熱シリコン塗料)も存在します。
ただし、すべてのシリコン塗料にその効果があるわけではないため、製品ごとの確認が必要です。
Q. シリコン塗料より長持ちする塗料はありますか?
A. はい、フッ素塗料や無機塗料などは15〜20年以上の耐用年数を誇る製品もあります。
ただし価格が高額になるため、費用対効果をよく検討することが大切です。
Q. 業者に「標準はシリコンです」と言われましたが、それで問題ありませんか?
A. 多くの業者が標準仕様としてシリコン塗料を採用しています。
予算と目的に合致していれば安心して選べる選択肢ですが、必ず使用製品や施工内容を明示してもらいましょう。
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