妊婦と飛行機の放射線
妊娠中、飛行機に乗る場合に気になるのが「宇宙放射線被曝」です。最近は放射能の情報も多く報道され、飛行機では地上より多くの放射線を浴びてしまうことが認知されました。国際線飛行機が浴びる宇宙線は地上の10~100倍ともいわれています。ただし、放射線ダメージそのものは蓄積しないので、一度に余程の大量の放射線被曝をしない限り、大きな影響はありません。
飛行機の放射線量は緯度や高度の影響も受けるので、どこを旅行するかにも多少関係しますが、大体ニューヨークやロンドンの直行便でレントゲン1回分といわれています。レントゲンと同様、胎児に影響が出やすいといわれる初期の4週目~8週目は避けた方が安心できそうです。被曝線量は飛行する緯度が高い&高度が高いほど多くなり、飛行時間が長ければ長いほど影響は大きくなります。できればあまり遠出しないほうが、体調面を考えてもよいといえそうです。
妊婦の飛行機による放射線の心配は、あまり神経質になりすぎないほうがよい、といわれますが、太陽フレアによる大量の放射線は避けた方がよいでしょう。一度でレントゲン10回分とも言われています。ただし、発生頻度自体が11年に3回程度なので、これもそうそうあることではありません。
放射能以外でも、気圧の変化やエコノミー症候群などの危険など、さまざまな想定外があるので、飛行機での旅行は必ず医師のアドバイスをうけましょう。航空会社にもいっておくと、席の融通や、荷物運びなどさまざまにサポートしてもらえて便利です。