つわりと唾液の量
あまり聞かないかもしれませんが、つわりになると唾液の量が異常に増えることがあります。唾液過多症については、専門書には書かれているのですが、病院でもあまり知られていない症状のようです。病院で、唾液の量が増えていることを訴えても取り合ってもらえないこともあるのです。
唾液が出たら呑み込んでしまえば良いような気がしますが、かえってつわりを増長させてしまうこともあります。水を飲んでも気分が悪くなるのですから、やたらに飲み込んでしまうことはできないのです。
唾液の量が少し多いくらいの時には、ガムを噛むことで軽減することができます。飴を舐めたり、氷を舐めたりすることでも軽減することは可能です。
しかし、吐きだすほどに多量に分泌されてしまう場合には、すこし工夫することが必要になります。たとえば、外出時などは路上に吐き出すことはできません。ホルダーに入れたり、タオルを巻いたペットボトルを用意しておいて、飲むふりをして吐き出すとよいでしょう。
家庭にいるときには、洗面器などに新聞紙やキッチンペーパーなどを敷いたものを手元に用意しておくと便利です。ディッシュペーパーで拭ってもよいのですが、頻繁に行うと肌荒れのげんいになります。家族や周囲の人にはよだれつわりであることを説明しておくと、安心です。
たかがよだれですが、多量に出てしまうと、体内の水分量にも影響します。できれば水分の補給も忘れずに行うことが大切になります。
水分の補給ができない、全身がだるい、尿の量や回数が少ないなどの症状がある場合には、主治医の診断が必要です。小さなことと考えずに、相談か受診をしましょう。